「リカルデント」(CPP-ACP)は「乳製品を多くとる人たちに虫歯が少ない」ことに着目したメルボルン大学のエリック・レイノルズ教授が、15年に及ぶ研究の末に、開発された新成分です。CPP-ACPを構成するCPPは、牛乳を分解して得られる天然由来の成分です。ACPは、人が利用出来る性状を持ったリン酸カルシウムです。この豊富なミネラル(カルシウム/リン)がCPPの働きによって歯に取り込まれやすい状態で保たれます。リカルデントは、さまざまな試験によって虫歯を制御-再石灰化することが確認されて、現在はガムとして商品化されています。世界数カ国の一人平均の年間砂糖消費量と、虫歯の数を比較してみると、必ずしも相関関係は認められません。キシリトールやリカルデントには、虫歯を抑制したり再石灰化を促進したりする効果があるとは思います。